世界各地のフィンテック拠点、連携に向け国際組織立ち上げへ

2016年8月26日(金)11時53分

[ロンドン 25日 ロイター] - 世界各地の20を超える都市にあるIT(情報技術)を活用した金融サービス「フィンテック」の拠点(ハブ)が、連携に向け国際的な組織を来月にも立ち上げる計画だ。

これまでフィンテックは、新興企業が次々に革新的なサービスを提供する形で、それぞれの地域で独自の発展を遂げてきた面がある。特に世界的な金融・ハイテクセンターであるロンドンやニューヨーク、シリコンバレー、シンガポールはこの分野で優位に立とうと競い合ってきた。

しかし国際銀行間通信協会(SWIFT)の技術革新部門「イノトライブ」と、英国のフィンテック業界団体「イノベート・ファイナンス」は既に連合組織を設立しており、9月にジュネーブで開かれるSWIFT国際銀行業務セミナーで各地のハブが加わる新たな国際組織が正式に発足すると説明している。

イノトライブとイノベート・ファイナンスの考えによると、新組織は競争よりも協調が基調となり、各地のハブは事業知識を共有したり、新興企業に新たな市場を提供することや世界中からの意見のフィードバックが可能になる。

既に上海やナイロビ、イスタンブールを含めた20を上回る都市のフィンテックのハブをそれぞれ代表する団体が、新組織への加入趣意書に調印済みで、英金融街シティーも支援の姿勢を示している。

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