ドルが対ユーロで下落、FRB議長講演前にポジション調整=NY市場

2016年8月26日(金)06時38分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが対ユーロで下落。26日のイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えたポジション調整の動きが影響した。

ドル/円は横ばい圏。日銀が9月の金融政策決定会合で追加緩和に踏み切るとの見方が支えになった面があった。

終盤のユーロ/ドルは0.3%高の1.1293ドル。8月の独IFO業況指数が悪化したものの、ユーロ売りは広がらなかった。

ドル/円は直近で100.49円。一部の市場参加者は、イエレン議長が利上げへの地ならしをする発言をすれば、ドル高になる可能性があると予想している。

イエレン氏の講演については、最近のフィッシャーFRB副議長やダドリー・ニューヨーク連銀総裁に続いてタカ派的な姿勢を示すとの期待が出ている。

BNPパリバの北米FX戦略責任者ダニエル・カツィーブ氏は「イエレン氏がタカ派的なメッセージを発して9月利上げへの道が開かれ、ドルがある程度値を戻すというのがわれわれの見通しだ」と述べた。

25日に発表された7月米耐久財受注と米新規失業保険申請件数が明るい内容だったことも、米国の金利先高観を強める結果となった。

一方でイエレン議長が従来のハト派姿勢を維持するとの見方もある。テンパス・コンサルティングの市場ディレクター、ジョン・ドイル氏は「米国経済は他のほとんどの地域よりも良好だが、絶好調ではない。物価上昇率は依然としてかなり低く、FRBはすぐに利上げする必要はない」と指摘した。

ドル/円 NY終値 100.51/100.54

始値 100.40

高値 100.61

安値 100.40

ユーロ/ドル NY終値 1.1279/1.1287

始値 1.1288

高値 1.1297

安値 1.1271

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