財務省、国債費24兆6174億円に減額へ=17年度概算要求で政府筋

2016年8月25日(木)21時26分

[東京 25日 ロイター] - 財務省は、2017年度予算の概算要求で、国債の利払いや償還費用として24兆6174億円を計上する方針を固めた。政府筋が25日明らかにした。前年度の要求額26兆0543億円から1兆4000億円余りの減額となり、予算要求ベースで13年度以来4年ぶりの水準にとどめる。

国債費の内訳は債務償還費14兆4349億円、利払い費10兆1465億円で、前年度の要求時点との比較でいずれも減額となる。

17年度要求では、日銀の金融緩和政策に伴い国債利回りが軒並みマイナス圏で推移している現状を踏まえ、利払い費を算出する際の積算金利を1.6%と、前年度の2.0%から0.4%ポイント引き下げた。16年度に債務償還費として要求した決算剰余金1兆5000億円の増額要因がはげ落ちたことも大きい。積算金利の水準は要求時点で過去最低となる。

財務省全体では国際協力機構への出資金629億円や人件費7048億円などを含め、総額26兆7389億円とした。16年度の予算要求額は28兆3583億円だった。

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