企業向けサービス価格、7月は前年比+0.4% 広告が好調    

2016年8月25日(木)10時50分

[東京 25日 ロイター] - 日銀が25日公表した7月の企業向けサービス価格指数は前年比で0.4%上昇し、2015年8月の同0.6%上昇以来、11カ月ぶりの高水準となった。前月比でも0.4%上昇した。

7月の前年比は、前月の同0.2%上昇から0.2%ポイント伸びが拡大した。

価格上昇に寄与したのは、テレビや新聞、インターネット向けの広告で、特にテレビ広告は6月の同0.5%上昇から7月は同4.4%上昇にプラス幅が拡大。気温上昇などを背景とした暑さ対策グッズやエアコン、清涼飲料水のほか、8月のリオデジャネイロ五輪を控えてテレビなどの広告が増加した。

インターネット広告は6月の同13.1%増に続いて7月も同14.3%増と好調を維持。検索連動型広告に対する企業の出稿意欲が引き続き強いという。

このほか、情報通信やリース・レンタルも前年の価格下落の反動などを背景に、押し上げ方向に寄与した。

一方、道路貨物輸送など運輸・郵便などは押し下げ要因となった。

調査対象全147品目のうち、上昇した品目数は57となり、下落の53を4品目上回った。6月は上昇が下落を3品目下回っており、7月は3カ月ぶりのプラス転換となった。

(伊藤純夫 編集:山川薫)

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