ドル/円こう着、イベント待ちの様相強まる

2016年8月24日(水)15時30分

[東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク午後5時時点に比べややドル高/円安の100円半ばだった。米連邦準備理事会(FRB)議長講演を前に様子見ムードが広がっており、「完全にイベント待ちのムード」(国内金融機関)という。

市場の関心は26日のイエレンFRB議長講演に集まり動きづらい。店頭のフローは閑散としており、午前7時からのドルは100.20─100.50円を中心に方向感なく推移した。

午前には日経平均株価が100円超高で推移するのをながめて強含み、一時100.52円に上昇したが、仲値を挟んで失速。その後、100.23円までじりじり下押しされた。実需筋のドル買いも散見されたが、迫力のある動きではなかったという。

午後のドルは午前に増して動きが鈍くなり、上下の値幅は16銭程度にとどまった。

イエレン議長の講演は注目イベントだが、講演内容から米国の利上げのヒントは得られないとの見方も出ている。「前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明文に書かれている以上のことは言わないだろう。外為市場、債券市場、株式市場がそれぞれ都合のいいように解釈できるような内容となる可能性が高い」(国内金融機関)という。議長講演を通過すれば、すぐに米雇用統計に関心が向かいそうだとみられている。

議長講演の前日25日には米7月耐久財受注の発表がある。「米国は耐久財受注がずっと悪かったので、すごく良ければムードが変わるかもしれない」(別の国内金融機関)との声が聞かれた。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 100.37/39 1.1288/92 113.30/34

午前9時現在 100.29/31 1.1300/04 113.33/37

NY午後5時 100.23/25 1.1304/09 113.31/35

(為替マーケットチーム)

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