日経平均は反発、円高一服で自動車株など堅調

［東京　２４日　ロイター］ - 東京株式市場で日経平均は反発。１ドル１００円台半ばと円高進行に一服感がみられるなか、自動車株などを中心に堅調な値動きとなった。もっとも手掛かり材料が見当たらず、日経平均の上値も限定的。東証１部の出来高は１３億２２８７万株と、８月１５日の１２億４３７７万株に次ぐ、今年２番目の低水準だった。

前日の米国株式市場は、ハイテク株が買われナスダック総合が日中最高値を更新するなどしっかり。為替市場でもドルは１００円近辺から１００．４０円台へとドル高／円安方向に振れ、外部環境の落ち着きを背景に日本株も買い優勢となった。

トヨタが約５カ月ぶりの高値を付けるなど自動車関連株が堅調に推移したほか、保険や証券など金融株も上昇。一部証券会社による投資判断引き上げなどを受け、ソフトバンクグループが一時４％超高となったことも日経平均の上昇に寄与した。

ただ朝方の買い一巡後は小幅なもみ合いに終始。日経平均の後場の値幅は３４円にとどまった。市場では「週末のジャクソンホール会議でのイエレン米連邦準備理事会（ＦＲＢ）の講演内容を見極めない限り、動くに動けない」（大和証券・上席ストラテジストの高橋卓也氏）との声が多い。

個別銘柄では、しまむらが年初来安値を更新。２３日に発表した８月既存店売上高が前年同月比５．５％減と３カ月ぶりに前年実績を下回ったことを嫌気した。同じく８月既存店売上高の伸びが鈍化したニトリホールディングスも売られた。

東証１部騰落数は、値上がり１２３７銘柄に対し、値下がりが５８７銘柄、変わらずが１４９銘柄だった。

日経平均

終値　　　　　 16597.3 +99.94

寄り付き　　　 16550.21

安値／高値　　 16544.39─16648.07

ＴＯＰＩＸ

終値　　　　　　 1306.71 +9.15

寄り付き　　　　 1305.35

安値／高値　　　 1302.6─1310.57

東証出来高(万株) 132287

東証売買代金(億円) 16077.01

(杉山容俊)