欧州市場サマリー(19日)

2016年8月20日(土)04時32分

[19日 ロイター] - <為替> ドルが買われ、対ユーロやスイスフランでつけていた約2カ月ぶり安値から戻している。米サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁が前日、早期利上げに支持を表明したことがドルへの追い風となっている。

ドル/円も0.33%高の100.20円で推移している。

外為市場:[USD/J]

<ロンドン株式市場> 反落した。銅価格の下落に伴いスイスの資源大手グレンコアなど鉱業株が大きく売られた。FT100種は週間ベースで約0.8%安と、6月中旬以来約2カ月ぶりの大幅な落ち込みとなった。

原油も値下がりし、石油大手のBPやロイヤル・ダッチ・シェルも売られた。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 反落した。石油タンクやターミナルを扱うオランダのヴォパックが決算が嫌気されて売られたほか、イタリアの銀行株も値下がりした。

ヴォパックは7.1%安だった。評価損の計上で上半期決算が軟調だった。

不良債権問題が懸念されているイタリアの銀行も売られた。ウニクレディトは6.3%下落した。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> ポルトガル国債利回りが格付けをめぐる懸念から3週間ぶりの高水準を付けた一方、隣国スペインの国債利回りは政権樹立への期待が高まっていることで過去最低水準近辺で推移し、対照的な動きとなった。

ポルトガル10年債利回りは9.2ベーシスポイント(bp)上昇の3.01%。格付け会社ドミニオン・ボンド・レーティング・サービシズ(DBRS)が16日にポルトガルの信用格付けに対する圧力が高まっていると指摘したことを受け同国の国債利回りは上昇し、10年債利回りの週初からの上昇幅は29bpに達した。週間の上昇幅としては5月以来の大きさとなる可能性がある。

スペイン10年債利回りも上昇したものの上昇幅は3bpにとどまり、0.95%で推移。

今週はポルトガル国債利回りが上昇した一方、スペイン国債利回りは低下したことで、両国の10年債利回り格差は207bpまで拡大。ポルトガルの銀行部門や成長見通しをめぐる懸念が増大した2月以来の水準となった。 ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

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