年内1度の利上げが適切になり得る=米シカゴ連銀総裁

2016年8月4日(木)06時06分

[3日 ロイター] - エバンズ米シカゴ地区連銀総裁は3日、インフレが依然2%目標を下回っていることを個人的に懸念してはいるものの、年内1度の利上げが適切になり得るとの考えを示した。

総裁は記者団に対し、欧州や中国の成長減速など「あらゆる逆風に直面している状況を踏まえると、米国の実体経済は非常に良好に推移しているといえる」と語った。

インフレ率が米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に到達するまで、もしくは少なくとも2%に向かって上昇する確率が高まるまでは利上げを待つべきとの考えをあらためて示しつつも、「たとえ個人的にインフレがもっと強まらないかぎり利上げは好ましくないと考えるとしても、おそらく年内1度の利上げが適切になり得るとおもう」と語った。

FRBが注目するインフレ指標は現在1.6%の水準にある。

総裁はまた、今年の米経済成長は1.5─1.75%の伸びにとどまる可能性があるものの、失業率を自身が完全雇用と一致する水準とみなす4.75%に向けて低下させるには十分かもしれないとの考えを示した。

エバンズ総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っていない。

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