欧州の銀行システムはさらなる修復が必要━EBA幹部=独紙

2016年7月29日(金)11時57分

[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)加盟国の銀行監督当局を統括する欧州銀行監督機構(EBA)の幹部、アダム・ファルカス氏は28日、独紙ハンデルスブラットに対し、欧州の銀行システムにはさらなる修復が必要との考えを示した。

EBAは29日2000GMT(日本時間30日午前5時)に今年の欧州銀行ストレステスト(健全性審査)の結果を発表する。

ファルカス氏は同紙のインタビューで「欧州の銀行システムが修復プロセスを完了したと語ったことはない」と発言。その上で、現在は、欧州の銀行システムが抱える不良債権を一掃することに専念する必要があると語った。

また、「ストレステストの結果は銀行の自己資本比率に大きな影響を与えることになる」と指摘。特定の銀行の審査結果について言及することはなかった。

今年のストレステストはこれまでと異なり、合格、不合格は示されない。代わりに、欧州中央銀行(ECB)は審査結果をもとに、銀行の自己資本目標を設定することになる。

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