マイナス金利、現時点で弊害よりも恩恵=ECB専務理事

2016年7月29日(金)08時19分

[フランクフルト 28日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のクーレ専務理事は28日、ECBのマイナス金利は、現時点で弊害よりも利益を多くもたらしているとの見方を示した。

同専務理事は、長期にわたる低金利はECBの金融政策の波及効果を弱め、金融安定を脅かす可能性があると指摘。その上で、現時点では弊害よりも恩恵の方が大きい、との考えを示した。

ただ、金利が長期間低い水準にとどまれば銀行や金融安定などへの影響は拡大する、と指摘した。

どの程度低金利が継続するかを見極めるのは難しいが、かなりの期間金利は低い水準にとどまることが可能なようだと述べた。

その上で、経済が低金利の罠に陥らないよう、需要や生産性支援に向け、財政政策や構造改革をより積極的に実施すべきだ、との考えを示した。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ