ドル104円後半で上値重い、FOMC後のドル売り続き

2016年7月28日(木)15時31分

[東京 28日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、ドル安/円高の104.83/85円だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売りの流れが長引き、朝方からじりじりと水準を切り下げた。あすの日銀決定会合の結果発表を前に様子見ムードが出てきている一方、欧州時間にかけても上値の重さは持続しそうだという。

午後のドル/円は、政府が8月2日に閣議決定する経済対策のうち、国と地方を合わせた歳出を7兆円とする方針だとの政府筋の話が伝わり、一時105.06円へと約20銭上昇し、105円台を回復した。

その後、じりじりと値を下げ、再び104円台に下落。一時104.62円に下押しした。「おおむね想定した範囲内の割合。失望感は出ないが、どんどんドル/円を買い上げていく感じでもない」(国内金融機関)との声が出ていた。

すでに安倍晋三首相が財政措置13兆円との方針を示していたことから、このうち「真水」部分の規模に関心が寄せられていた。13兆円のうち、財政投融資は6兆円という。

前日海外時間の米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル売りの流れが続いた「市場は、タカ派寄りの声明を事前に警戒していた節があった。その警戒感がはく落した分、下押しされている」(国内金融機関)との声がsyousenn出ていた。

日銀会合の結果発表をあすに控えて、本来なら様子見ムードが強まる時間帯だというが、欧州時間に移行すれば欧州勢もFOMC声明の織り込みを進めると見られ「ドル/円は頭が重くなりやすそうだ」(別の国内金融機関)との指摘が出ていた。

一方、午前のドル/円は、朝方にきょうの高値105.43円をつけると、株安を横目にじりじり値を下げ、一時104.63円まで下押しされた。

104円半ばで下げ渋ると、買い戻しが入って105円台を回復したが、正午にかけて再び104円後半に下落した。

ドル/円  ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 104.83/85 1.1067/71 116.02/06

午前9時現在 104.91/93 1.1065/69 116.09/13

NY午後5時 105.39/41 1.1056/61 116.54/58

(為替マーケットチーム)

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