三菱自4━6月期は1297億円の最終赤字、燃費データ不正特損で

［東京　２７日　ロイター］ - 三菱自動車が２７日発表した２０１６年４―６月期連結決算では、純損益が１２９７億円の赤字（前年同期は２３９億円の黒字）となった。

燃費データ不正が発覚した軽自動車を供給していた日産自動車やユーザーへの補償費用などに１２５９億円の特別損失を計上したことが響いた。

４―６月期の営業利益は前年同期比７５．２％減の４６億円だった。円高の影響で７７億円、タカタ製エアバッグ部品によるリコール（回収・無償修理）費用が１３５億円押し下げた。売上高は同１４．３％減の４２８７億円だった。

４―６月期の世界販売は前年同期比１６％減の２２万１０００台だった。北米は同５％伸びたが、欧州で同１５％減ったほか、アジアでも８％減少した。国内販売は同４３％減の１万台と大きく落ち込んだ。燃費不正で軽自動車２車種の販売を停止したことが響いた。

燃費不正が発覚し、４月２０日から販売を停止していた軽自動車「ｅＫ」シリーズは７月１日から受注を、同月５日から納車を再開した。７月の販売台数は２５日時点で「ｅＫワゴン」が同１６％減の７４３台、「ｅＫスペース」は同４４％減の３４１台となっている。

池谷光司副社長は決算会見で、販売再開後の軽自動車には「昨年対比２倍近い受注をいただいているが、失った信頼も大きい。国内販売は今後も厳しい状況が続く」との見通しを示した。

１７年３月期の連結業績予想、販売計画は従来通り。通期売上高は前期比１５．８％減の１兆９１００億円、営業利益は同８１．９％減の２５０億円、純損益は１４５０億円の赤字（前期は７２５億円の黒字）を見込む。世界販売は同８％減の９６万２０００台を想定する。

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