前場の日経平均は反発、日銀緩和観測で買い戻し

2016年7月27日(水)11時49分

[東京 27日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比227円15銭高の1万6610円19銭と4日ぶりに反発した。米国株は高安まちまちとなったが、1ドル105円台へとドル高/円安方向に振れた為替が安心感を誘い、買いが先行。28─29日の日銀金融政策決定会合に向けて追加緩和観測が報じられたことも後押しし、日経平均は前日比で200円を超す上昇となった。

円高一服感を背景に自動車やハイテクなど主力輸出株が買われたほか、信越化や三井化など好業績銘柄も物色された。ただ「日銀による緩和期待が買い戻しを誘ったが、結果をみるまでは積極的に買い上がるのは難しい」(松井証券シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)といい、朝方の買い一巡後は上値は限定的だった。東証1部の前場の売買代金は1兆円割れと低水準にとどまった。

東証1部の騰落数は、値上がり1292銘柄に対し、値下がりが523銘柄、変わらずが150銘柄だった。

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