米国株式市場は下落、原油安でエネルギー株に売り

2016年7月26日(火)06時41分

[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米国株式市場は下落。原油価格の値下がりに伴いエネルギー株に売りが出た。今週発表される決算内容を見極めたいとして様子見ムードも根強かった。

原油は供給過剰懸念から3カ月ぶりの安値を付けた。このためエネルギー株は1.99%安と6月終盤以来の大幅下落を記録し、S&Pの10セクターで最も下げがきつかった。小売りのターゲットが1.84%上昇した影響で、一般消費財は堅調だった。

インターネット検索のヤフーは2.7%下落。通信のベライゾン・コミュニケーションズに中核事業を48億ドルで売却することに合意した。ベライゾンは0.4%安だった。

アップルは、BGCが投資判断を引き下げたと伝えられたため、1.3%下げた。

トムソン・ロイターのデータによると、S&P500種企業の第2・四半期利益は3.7%減の見通しで、決算発表シーズン開始時点で予想されていた5%減から上振れしている。

ただ今週はS&P500種企業のうち190社の決算発表が予定され、26─27日には米連邦公開市場委員会(FOMC)も開催される中で、売りが先行した。

プライベート・クライアント・リザーブ・オブ・USバンクの投資マネジングディレクター、デービッド・シーゴレイト氏は「過去1週間は企業業績が持続的な相場上昇をもたらしてきたが、バリュエーションの観点では行き過ぎの領域に近づきつつある。今我々が目にしているのは、株式市場が一息ついている光景だ」と述べた。

米取引所の合計出来高は約59億株で、過去20営業日平均の70億株弱を下回った。

騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.69対1、ナスダックが1・40対1でいずれも下げが優勢だった。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 18493.06 -77.79 -0.42 18554.49 18555.69 18452.62

前営業日終値 18570.85

ナスダック総合 5097.63 -2.53 -0.05 5096.99 5100.72 5082.66

前営業日終値 5100.16

S&P総合500種 2168.48 -6.55 -0.30 2173.71 2173.71 2161.95

前営業日終値 2175.03

ダウ輸送株20種 7892.95 -73.03 -0.92

ダウ公共株15種 719.59 -0.86 -0.12

フィラデルフィア半導体 746.44 +4.07 +0.55

VIX指数 12.87 +0.85 +7.07

S&P一般消費財 649.00 +0.87 +0.13

S&P素材 304.62 -0.31 -0.10

S&P工業 503.61 -2.88 -0.57

S&P主要消費財 567.51 -0.79 -0.14

S&P金融 318.53 -0.77 -0.24

S&Pエネルギー 502.60 -10.22 -1.99

S&Pヘルスケア 865.66 -1.25 -0.14

S&P電気通信サービス 183.00 -0.78 -0.42

S&P情報技術 756.05 -0.96 -0.13

S&P公益事業 267.54 -0.38 -0.14

NYSE出来高 7.75億株

シカゴ日経先物9月限 ドル建て 16615 + 5 大阪比

シカゴ日経先物9月限 円建て 16560 - 50 大阪比

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