貿易収支、6月は6928億円の黒字 英EU離脱の影響は限定的

2016年7月25日(月)09時44分

[東京 25日 ロイター] - 財務省が25日に発表した6月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は6928億円の黒字となった。2カ月ぶりの黒字。6月下旬は、英国の欧州連合(EU)離脱に伴って為替が乱高下する局面もあったが、統計に与えた影響は限定的だった。

ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は4948億円の黒字。輸出は前年比11.6%減、輸入は同19.7%減だった。

6月の輸出は前年比7.4%減の6兆0255億円で、9カ月連続の減少。減少品目は自動車(7.5%減)、鉄鋼(24.2%減)、有機化合物(24.6%減)など。

輸入は同18.8%減の5兆3326億円で18カ月連続の減少となった。減少品目は原粗油(31.2%減)、液化天然ガス(43.9%減)、石油製品(52.5%減)など。

地域別では、中国向け輸出が同10.0%減、米国向け輸出は同6.5%減だった。対EUの貿易収支は2カ月ぶりの黒字に転じた。

英国のEU離脱をめぐっては、国民投票の大勢が判明した24日から月末まで期間が短かったこともあり、統計上は大きな影響が出なかった。

一方、1─6月の上半期は、原油価格の下落も手伝って貿易黒字が1兆8142億円と、東日本大震災発生以来11期ぶりの黒字となった。

*内容を追加しました。

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