政策判断は2%早期達成の観点で、G20ヘリマネ議論せず=日銀総裁

2016年7月24日(日)21時14分

[成都(中国)/東京 24日 ロイター] - 黒田東彦日銀総裁は24日、中国・成都で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の終了後に会見し、28、29日に開く金融政策決定会合では物価2%目標の早期達成の観点から金融政策を適切に判断すると語った。

G20では、ヘリコプターマネーの議論はまったくなかったと述べた。会見は麻生太郎財務相と共同で行われた。

日銀が国債を買い切って財政資金を提供する「ヘリコプターマネー」について総裁は「G20の中では、ヘリコプターマネーという言葉もヘリコプターマネーらしきことも全く議論はなかった」と明言した。

次回の決定会合では、新たな「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」を示すが、「経済・物価見通しの作成にあたっては、(政府が策定中の)経済対策の効果についても、利用可能な情報に基づいて織り込むことになる」と説明。

金融政策運営は、経済対策を反映した経済・物価見通しを踏まえて「2%の物価安定の目標をできるだけ早期に達成するという観点から議論が行われて、適切に判断していくことになる」と語った。

(伊藤純夫 梶本哲史 編集:山川薫)

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