EU単一市場への参加、移動の自由受け入れる必要=独財務相

2016年7月7日(木)04時42分

[ベルリン 6日 ロイター] - ドイツのショイブレ財務相は6日、欧州連合(EU)の単一市場に参加するには、EUが加盟国に保証する財や資本、人材などの移動の自由の原則を受け入れる必要があるとの考えを示した。

前月の国民投票でEU離脱を決めた英国では、投票に先立ち一部離脱派の政治家が、離脱したとしてもEU単一市場へのアクセスは失わないと主張していた。

ショイブレ財務相は記者会見で、英国がEU離脱を正式に申請するまで英国とEUの将来的な関係について語りたくないとしながらも、「単一市場に参加するには(移動の)自由の原則を受け入れる必要があるということは確実に言える」と述べた。

また、31年ぶりの安値を更新した英ポンドについて、月内に中国で開かれる20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)で議題として取り上げられる可能性があると指摘。「G20会合では地政学リスクをめぐる討議の一環として英国のEU離脱(ブレグジット)問題が議題として取り上げられると見ている」と述べた。

このほか、英国のオズボーン財務相が法人税率の引き下げを検討しているとの報道については、「ドイツには欧州で(法人税率)引き下げに向けた競争を始める意図はない」と述べた。

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