ルノー・日産、15年のシナジー効果は過去最高の43億ユーロ

2016年7月5日(火)18時13分

[パリ/東京 5日 ロイター] - 仏自動車大手ルノーと日産自動車によると、提携に伴う2015年のシナジー効果が過去最高の43億ユーロ(48億ドル)となった。ルノー・日産アライアンスが5日発表した。

ただ、伸びは今後鈍化する見通しだという。

両社は2016年の目標を43億ユーロに設定していたが、15年に前倒しで達成したことになる。

昨年前半、アナリストからこの目標が保守的すぎるのではないかとの意見が出た。この際、両社の最高経営責任者(CEO)を兼務するカルロス・ゴーン氏は「明らかにこれは保守的な目標であり、50億ユーロが妥当ではないか」と述べていた。

今回、アライアンスのシニアバイスプレジデントであるArnaud Deboeuf氏は50億ユーロという数字に言及せず、生産サイクルに伴ってシナジー効果はいったん縮小するとの見方を示した。両社は2018年のシナジー効果を55億ユーロと見込んでいる。

Deboeuf氏は記者団に対し、英国の欧州連合(EU)離脱による同社への影響を評価するのは時期尚早だと指摘。「影響があることは間違いないが、どのようなものになるかをこの場で言うのは難しい」と述べた。

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