ポンドが対ユーロで2年ぶり安値、英中銀総裁発言受け

2016年7月1日(金)02時15分

[ロンドン 30日 ロイター] - 30日の外為市場でポンドが急落。イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁が、英国の欧州連合(EU)離脱決定を受けて景気見通しが悪化しているとし、夏にかけて追加刺激策を打ち出す必要があるとの見解を示したことを受け、ポンドは対ユーロで約2年ぶりの安値に沈んだ。

ポンドは対ユーロで1%強下落し、2014年3月以来の安値となる83.845ペンスをつけた。

ポンド/ドルも1%強下落し、1.3245ドルをつけた。カーニー総裁の発言前は1.3432ドルから近辺で推移していた。

三菱東京UFJの為替ストラテジスト、リー・ハードマン氏は「英中銀が恐らく8月の会合で緩和に踏み切る用意があるとの明白なシグナルだった」と語った。

さらに、カーニー総裁の発言を受けて相場が大きく動いたことについて、「現時点でポンドが脆弱となっていることが浮き彫りになった」と指摘した。

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ