中国人民銀、今年も4.5%程度の元安を容認意向=関係筋

2016年6月30日(木)16時41分

[北京/上海 30日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は、人民元を今年、対ドルで6.8元程度まで下落させる意向だ。これは昨年の下落率4.5%と同等となる。政策関係筋が明らかにした。

元はすでに5年超ぶりの安値圏にあり、人民銀は資本流出や米国など貿易相手国からの批判を招かないよう、段階的な下落とする方針だ。

定例の政策討議にかかわっている政府エコノミストやアドバイザーが明らかにした。

ある政府エコノミストは匿名を条件に、「下落見通しが制御されている限り、人民銀行は元下落を認める方針だ。英国民投票で欧州連合(EU)離脱となったのは大きなショックだ。市場のボラティリティーは当面続く可能性がある」と述べた。

人民銀のコメントは得られていない。

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