ポンド・ユーロ続伸、買い戻しで利益確定の動き＝ＮＹ市場

［ニューヨーク　２９日　ロイター］ - 終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドとユーロが対ドルで続伸した。英国民投票での欧州連合（ＥＵ）離脱派勝利がもたらした市場の混乱がひとまず落ち着く中で、ショートカバーによる利益確定の動きが続いた。

終盤のポンド／ドルは０．７％高の１．３４３４ドルで、日中高値は１．３５３４ドルと２７日に付けた３１年ぶりの安値からは０．０４ドル以上も値を戻した。ユーロ／ドルは直近で０．４％高の１．１１０５ドルだった。

ドイツ銀行のＦＸ戦略グローバル責任者、アラン・ラスキン氏は、ポジションをショートに傾けていたポンドとユーロを買い戻す動きが出たことに触れ、「利益を確保する取引の側面があった」と指摘。ブレグジット（英国のＥＵ離脱）支持の国民投票結果を受けた「当初の最もネガティブな反応からの揺り戻しだと思う」と述べた。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジのチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は、英国がＥＵ首脳会議で離脱の正式通知を留保したことも、市場参加者をある程度落ち着かせる要素になったのだろうとの見方を示した。

終盤のドル／円は０．２％安の１０２．５４円、ドル／スイスフランは０．２％安の０．９７９６フラン、主要６通貨に対するドル指数は０．５％安の９５．７６４だった。

ドル／円　ＮＹ終値 102.81/102.84

始値 102.69

高値 102.94

安値 102.50

ユーロ／ドル　ＮＹ終値 1.1123/1.1127

始値 1.1086

高値 1.1129

安値 1.1071