トランプ氏の「為替操作国」批判、中国が反論

2016年6月30日(木)01時18分

[北京 29日 ロイター] - 中国外務省は29日、人民元相場が米中間の貿易不均衡の原因ではないとの立場を示した。米大統領選の共和党候補指名を確実にしたドナルド・トランプ氏が中国を「為替操作国」と批判したこと受け反論した。

トランプ氏は前日行った通商政策に関する演説で、大統領に就任したら、中国を為替操作国に認定するよう財務長官に指示すると表明。米国は数年前に実施しておくべきだったとも述べた。

これに対し、中国外務省の洪磊報道官は声明で「米中の通商協力は、両国関係を安定させるとともに推進しており、その核心は相互利益だ」とし、「人民元相場は米中の貿易不均衡の原因ではない」と指摘した。

その上で「米国の一部個人が、米中の通商関係を客観的にとらえ、相互の信頼と連携に利することを行い、共に健全かつ安定した米中貿易関係の発展を確実にすることを望む」とした。

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