欧州株は反発、金融株持ち直す

2016年6月29日(水)07時07分

[ロンドン/ミラノ 28日 ロイター] - 欧州株式市場は3営業日ぶりに反発して取引を終えた。先週の英国民投票で同国の欧州連合(EU)離脱が決まったことで前日まで大きく売り込まれていたが、この日は金融株を中心に持ち直した。

前日まで2営業日で約11%落ち込んでいたSTOXX欧州600指数は2.57%上昇した。

前日まで最も大きな打撃を受けていた欧州保険株指数と欧州銀行株指数はともに上昇。イタリアの大手銀インテサ・サンパオロと英同業ロイズ、スペインのバンキアは4.8%から8.2%上昇した。

ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は1.7%上昇した。排ガス不正問題をめぐり、153億ドル超を支払い和解することで米当局などと合意したことが好材料だった。バーダー銀行のアナリスト、クラウス・ブライテンバッハ氏は、これで先行き不透明感がいくぶん減ったとしたが、他の未解決の法的リスクを踏まえて引き続き同社株に対しては慎重姿勢で臨むとも述べた。

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