ポンド・ユーロが反発、英EU離脱決定後の売り一服=NY市場

2016年6月29日(水)06時54分

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ポンドとユーロが対ドルで反発した。英国の欧州連合(EU)離脱決定をきっかけにした急激な売りの流れが一服した。リスク回避ムードが和らいだため、安全通貨とされる円はドルに対して軟化した。

ポンド/ドルは朝方に日中高値の1.3421ドルを付けた後、終盤は0.9%高の1.3346ドル、ユーロ/ドルは0.3%高の1.1053ドルだった。

アナリストによると、英国民投票のEU離脱派勝利を受けて構築された、ポンドとユーロの売り持ちポジションの利益を確定する動きが広がった。ただ過去2営業日の値下がり分と比べると戻りの幅は小さかった。ポンドは23日の終値よりもなお10%余りも低い。

FXアナリティクスのパートナー、デービッド・ギルモア氏は「ある種テクニカルな性質の取引で、市場参加者が利益を確保した。ポンドを買い持ちにしている人がいるとは思わない」と、この日の動きを説明した。

直近のドル/円は0.8%高の102.79円。円と同様に安全通貨であるスイスフランも売られ、ドル/スイスフランは一時3週間余りぶり高値の0.9837フランとなった。

ドル/円 NY終値 102.74/102.78

始値 102.29

高値 102.83

安値 102.25

ユーロ/ドル NY終値 1.1065/1.1068

始値 1.1085

高値 1.1094

安値 1.1035

*内容を追加しました。

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