米住宅価格上昇鈍化、英EU離脱や選挙で先行きリスク

2016年6月28日(火)23時45分

[ニューヨーク 28日 ロイター] - スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が発表した、4月のS&Pケース・シラー米20都市圏住宅価格指数は前年比で5.4%上昇した。

上昇率は市場予想と一致したが、3月の5.5%(修正後)からやや減速した。

S&Pダウジョーンズ・インディシーズ指数委員会のデービッド・ブリッツァー委員長は「住宅価格の上昇は、低い失業率や住宅ローン金利、総じて前向きな消費者の見通しを反映する」と語った。

ただ、見通しには不透明感やリスクも存在すると指摘。欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票が直近の政治不安材料で、今秋の米選挙も不透明感を高め、今後数ヵ月間、住宅購入者や投資家の関心をそらすと予想した。

季節調整済みの前月比上昇率は0.5%、予想の0.6%に届かなかった。季節調整前の前月比上昇率は1.1%だった。

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