中国経済、今年は約6.6%成長へ 政策支援必要=社会科学院

2016年6月28日(火)15時45分

[北京 28日 ロイター] - 中国政府のシンクタンク、中国社会科学院(CASS)は、中国経済の今年の成長率は約6.6%との見通しを示し、下方圧力に対抗するため下半期には政策支援が必要になると指摘した。地元紙が28日報じた。

中国社会科学院は5月、今年の中国の経済成長率予想を6.6─6.8%としており、今回の最新予想は認識がやや弱気になっている。

社会科学院によると、今年の消費者物価上昇率は2%で、生産者物価は下落が鈍化する見通し。1─5月のインフレ率は2.1%だった。

また、小売売上高の伸びは安定的に推移すると予想。マネーサプライや固定資産投資、不動産投資の伸びは減速するとの見方を示した。

社会科学院は、中国は今年下期に経済改革や再編を加速すべきだとし、レバレッジ水準の最適化やゾンビ企業の一掃が必要、と指摘した。

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