英国はEU市場へのアクセス維持─ジョンソン前ロンドン市長=英紙

2016年6月27日(月)10時57分

[ロンドン 26日 ロイター] - 欧州連合(EU)離脱の賛否を問う英国民投票で離脱派を主導し、辞任を表明したキャメロン首相の後継との観測が浮上しているボリス・ジョンソン前ロンドン市長は、英国は今後もEU単一市場へのアクセスを維持する、との考えを示した。

同氏は、英デイリー・テレグラフ紙への寄稿で、英国は自由貿易協定(FTA)などの形で欧州との関係を築くことができ、経済発展を遂げているEU域外の国とのFTA締結も可能だ、と主張。「今後もEU市場へのアクセスを維持する」と述べた。さらに、EUからの離脱を急ぐことはないとの考えを示した。

人・物の自由な移動という構想を英国が受け入れることはないとし、政府は、英国の企業や業界に適した移民政策を導入することが可能だと述べた。

EU離脱によるマイナスの影響が「かなり誇張されている」と指摘。国民投票前にEU離脱のリスクを警告し、一部のEU離脱派から批判を浴びたイングランド銀行(中央銀行)のカーニー総裁について、引き続き現職にとどまるべきだ、との考えを示した。

「経済状態は良好だ」と述べ、歳出削減を進めたキャメロン首相とオズボーン財務相を評価した。

また、英国への移民急増を警戒した人々がEU離脱を支持したのではなく、英国の主権を求める声が離脱票につながった、と主張した。

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