ポンド・ユーロが英EU残留期待で上昇、ドル一時106円台

2016年6月24日(金)06時19分

[ニューヨーク 23日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、英国の欧州連合(EU)残留期待でポンドとユーロが上昇した。投資家のリスク回避姿勢が弱まったため、安全通貨とされる円はほぼ全面安となり、対ドルで一時106円台になった。

英国民投票開始直前の世論調査やブックメーカー(賭け業者)のオッズなどで、EU残留の確率が高まっていることが示された。テンパスの通貨ストラテジスト、フアン・ペレス氏は、EU残留を訴えていた英下院議員が先週銃撃で殺害された事件に加え、英国やオバマ米大統領を含めた海外の政治家がこぞって残留を働き掛けたことから、EU離脱回避の公算が大きくなりつつあると指摘した。

またアナリストによると、大手機関投資家がそれぞれ独自に出口調査会社と契約して国民投票前に入手した情報に基づきポジションを構築したことが、ポンドとユーロの大幅な上昇につながったという。

直近のポンド/ドルは1.05%高の1.4852ドルで欧州時間には年初来高値の1.4946ドルを付けた。ユーロ/ドルも一時6週間ぶり高値の1.1421ドルまで買われ、終盤は0.5%高の1.1349ドル。

ドル/円は直近が1.4%高の105.80円、ポンド/円は2.2%高の156.91円、ユーロ/円は1.8%高の120.01円だった。

ドル/円 NY終値 106.13/106.18

始値 105.71

高値 106.16

安値 105.49

ユーロ/ドル NY終値 1.1385/1.1392

始値 1.1396

高値 1.1409

安値 1.1341

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