財新の中国製造業PMI、5月は49.2に悪化 新規受注が減少

2016年6月1日(水)11時49分

[北京 1日 ロイター] - 財新/マークイットが発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2で、前月の49.4から低下した。市場予想の49.3も下回った。新規受注が減少した。これで景況改善と悪化の分かれ目となる50を15カ月連続で下回った。

国内外で受注減に直面する製造業は、2月に記録した数年ぶり高水準に近いペースで雇用を削減。生産に必要な原材料の購入も減らした。

新規輸出受注指数は47.7で、4月の48.6から低下。輸出受注の減少が加速する中、全体の新規受注は3カ月ぶりに減少に転じた。

CEBMグループのマクロ経済分析担当ディクレター、Zhengsheng Zhong氏はPMI統計公表前のリポートで「中国経済は第1・四半期に見られた回復基調を維持できておらず、底入れの過程にある」と指摘。「経済の一段の減速を避けるには、穏健な金融政策と合わせ、積極的な財政政策措置をフル活用することが必要」との見方を示していた。

*内容を追加します。

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