中国統計局の製造業PMI、5月は50.1で横ばい 辛うじて節目上回る

2016年6月1日(水)11時30分

[北京 1日 ロイター] - 中国国家統計局が1日発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1で前月から横ばいとなり、市場予想の50.0を上回った。

PMIは50を上回れば景況拡大を、下回れば悪化を示す。節目の50を上回るのは3カ月連続。ただ、受注が低迷する中、PMIは低水準にとどまっている。

生産指数は4月の52.2から52.3に上昇。政府による過剰設備の抑制策にもかかわらず、生産が堅調となっていることが示された。

一方、全体の新規受注指数は50を上回ったものの、前月から低下。輸出受注指数は50ちょうどとなった。

雇用指数は48.2で、引き続き人員削減が進行していることが浮き彫りとなった。ただ、前月の47.8からは上昇し、この12カ月で最も人員削減ペースが遅いことが示された。

原材料価格指数は55.3となり、引き続き50を上回ったものの前月から低下。複数の鉄鋼製品価格は5月に2割強も下落した。

国家統計局が同時に発表した5月の非製造業PMIは53.1で、景況拡大と悪化の分かれ目となる50は上回ったものの、前月の53.5から低下した。

*内容を追加します。

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