米国株市場はまちまち、月間ではS&P500が3カ月連続で上昇

2016年6月1日(水)06時41分

[ニューヨーク 31日 ロイター] - 米国株式市場はまちまち。ダウ平均株価やS&P500が下落する一方、ナスダック指数は上昇した。月間ベースではS&P500が3カ月連続で値上がり。エネルギー株に売りが出る一方、公益株などは買われた。オンライン小売のアマゾン・ドットコムはしっかり。

ナスダックは月間では3.6%高。ダウ平均も月間でプラスとなり、4カ月連続で上昇した。

4月の個人消費支出は、自動車の増加が寄与し前月比で6年8カ月ぶりの大きな伸びとなった。だがコンファレンス・ボード(CB)の5月の米消費者信頼感指数は前月から低下した。

セクター別ではS&P主要消費財株指数が0.49%低下。S&P一般消費財株指数は0.11%下げた。

原油相場の下落を受けてエネルギー株は売られ、S&Pエネルギー株指数は0.57%安。一方でS&P公益事業株指数は0.56%上昇した。

個別銘柄では、娯楽・メディアのウォルト・ディズニーが1.1%安。同社の最新映画「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」は低調な評価を受けている。

バイオ医薬品のセラター・ファーマシューティカルズは71.6%急騰。ジャズ・ファーマシューティカルズはセラターを約15億ドルで買収すると発表した。ナスダック・バイオテクノロジー株指数は1.3%上昇した。

公益持株会社のグレート・プレーンズ・エナジーは、ライバルの電力会社ウェスター・エナジーを86億ドルで買収すると発表した。株価はウェスターが6.4%上昇したが、グレート・プレーンズは5.9%下落した。

投資家は、米連邦準備理事会(FRB)が6月14─15日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げするかどうかを探るため、6月3日に発表される5月の雇用統計を含めた経済指標を精査することになる。

ベル・エアー・インベストメント・アドバイザーズのグローバル株式調査担当バイスプレジデント、アーロン・ジェット氏は「市場は、金利が上昇する可能性やFRBが夏場に利上げに踏み切るという概念に慣れつつある」と指摘。「2月中旬と比べると、市場心理には驚くべき変化が生じている」と述べた。

トムソン・ロイターのデータによると、米取引所の合計出来高は約82億株で、過去20営業日平均の約70億株を上回った。騰落銘柄数はニューヨーク証券取引所が上げ1648で下げ1395(比率は1.18対1)、ナスダックは上げ1591で下げ1250(1.27対1)だった。

*内容を追加しました。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 17787.20 -86.02 -0.48 17891.50 17899.24 17724.03

前営業日終値 17873.22

ナスダック総合 4948.06 +14.55 +0.29 4938.48 4951.45 4923.03

前営業日終値 4933.51

S&P総合500種 2096.96 -2.10 -0.10 2100.13 2103.48 2088.66

前営業日終値 2099.06

ダウ輸送株20種 7798.35 +26.07 +0.34

ダウ公共株15種 659.44 +3.16 +0.48

フィラデルフィア半導体 699.36 +3.65 +0.52

VIX指数 14.19 +1.07 +8.16

S&P一般消費財 628.78 -0.66 -0.10

S&P素材 293.99 -1.59 -0.54

S&P工業 483.71 -0.14 -0.03

S&P主要消費財 539.07 -2.68 -0.49

S&P金融 319.34 -1.09 -0.34

S&Pエネルギー 496.54 -2.84 -0.57

S&Pヘルスケア 822.36 +1.16 +0.14

S&P電気通信サービス 167.07 +0.83 +0.50

S&P情報技術 733.57 +0.92 +0.12

S&P公益事業 248.16 +1.39 +0.56

NYSE出来高 14.67億株

シカゴ日経先物6月限 ドル建て 17085 - 145 大阪比

シカゴ日経先物6月限 円建て 17070 - 160 大阪比

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