ギリシャと債権団、一部の未解決事項で対立 双方とも合意楽観

2016年6月1日(水)00時40分

[アテネ 31日 ロイター] - ギリシャと国際債権団は融資実施に向けた追加措置で合意に近づいているが、一部の未解決事項をめぐり最終的な調整を進めているもようだ。関係筋が明らかにした。

改革案の大半については先週解決したが、9月までに103億ユーロ(114億8000万ドル)の融資を受けるには残る争点を決着させる必要がある。

チプラス首相が率いる連立政権は、かろうじて過半数議席を確保しているが、度重なる緊縮関連法の採決で議会内の不満が高まっており、厳しい政権運営を強いられているという。

こうした中、ギリシャは一部の年金受給者向け手当ての遡及的回収や大量の難民流入への対応を迫られている中でのスタッフの賃金増凍結などに反対しているもようだ。

ただ、債権団は未解決事項が交渉決裂の要因にはならないと判断していると関係筋は話した。

意見の隔たりはあるものの、債権団の関係者やギリシャ政府当局者は、早期の決着を楽観しており、欧州中央銀行(ECB)が今週、ギリシャ国債を資金供給オペの適格担保に認めるとの期待も出ているという。

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