スズキの燃費試験不正に関する報告、精査し厳正に対処=国交省

2016年5月31日(火)20時47分

[東京 31日 ロイター] - 国土交通省は31日、スズキが燃費試験用データの測定方法の不正に関する社内調査結果を再報告したことを受け、今後、報告を精査し厳正に対処するとの方針を示した。

同省自動車局幹部は会見で「今後、スズキの不正行為について速やかに把握し厳正に対処したい」と述べた。

スズキは、燃費試験データの測定において、法令で定められた方法とは異なる方法で得たデータを使用していた。ただ、同報告では燃費を不正に操作する意図はなかったとしている。

同省はスズキに対して、1)不正行為の全容解明、2)責任の明確化、3)再発防止策の策定──を求めていた。このうち、全容解明については、今回スズキにより「一定の説明が示された」とし、今後その内容について精査する。

責任の明確化と再発防止策については、同社にさらなる検証を求めるが「期限を切って、再報告を求めることは考えていない」という。処分は、それらがそろった段階で検討するとした。

(宮崎亜巳)

  • 1/1

今、あなたにオススメ

今、あなたにオススメ