消費支出、4月は前年比‐0.4% 2カ月連続で減少=総務省

2016年5月31日(火)10時10分

[東京 31日 ロイター] - 総務省が31日発表した4月の家計調査によると、全世帯(単身世帯除く2人以上の世帯)の消費支出は29万8520円となり、実質前年比で0.4%減少した。減少は2カ月連続。総務省は基調判断を「弱い動きがみられる」に据え置いた。

ロイターが民間調査機関に行った聞き取り調査では、前年比1.4%減が見込まれていたが、結果はこれを上回った。季節調整済み前月比は実質0.2%増となり、3カ月連続で増加した。

減少に寄与した主な品目は、設備修繕・維持などの住居や、被服および履物、家庭用耐久財などの家具・家事用品、自動車購入などの交通・通信。このうち被服や自動車は減少傾向が続いている。自動車に関しては、昨年4月の軽自動車税の増税の影響が残っているほか、三菱自動車の燃費データの改ざん問題も影響している可能性がある、という。

一方、外食などの食料や授業料などの教育は増加に寄与した。

4月の勤労者世帯の実収入は、1世帯当たり48万0098円となり、実質前年比で1.0%増加した。増加は2カ月連続。名目も同0.7%増だった。

*内容を追加します。

(伊藤純夫)

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