正午のドルは110円後半、欧米市場休場で上値余地には疑問も

2016年5月30日(月)12時25分

[東京 30日 ロイター] - 正午のドル/円は、ニューヨーク市場の27日午後5時時点と比べ、ドル高/円安の110.96/98円。一時111.03円まで買い進まれ、4月28日以来約1カ月ぶり高値をつけた。

米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長の27日の発言がタカ派的と解釈され、米早期利上げ期待が一段と高まったことや、安倍首相が消費増税の2年半延期を政府・与党幹部に伝達したことが市場に好意的に解釈され、全般的なドル買いが進んだ。

イエレン議長は、経済成長が想定通り継続し雇用創出が続けば「FRBが時間をかけて緩やかに、かつ慎重に金利を引き上げることは適切だ。今後数カ月に利上げすることがおそらく適切となる」と述べた。

ただ、市場では「イエレン氏はいつも同じことを言っているが、なぜ毎回市場の受け止め方が違うのかが疑問」(FXプライムbyGMO、常務取締役・上田眞理人氏)との意見も聞かれた。

この日は、ロンドン市場がバンクホリデー、ニューヨーク市場がメモリアルデーで休場となるため「アジア勢だけで111円台を上攻めできないのではないか」(国内銀)とされ、午後の取引でのドルの上昇余地には懐疑的な見方も出ていた。

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