株主総会で井阪新体制を承認、7&iHD 鈴木会長は名誉顧問へ

2016年5月26日(木)13時31分

[東京 26日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス は26日午前、定時株主総会を開き、井阪隆一氏を含む取締役14人の選任議案を可決した。新体制では、井阪氏がHD社長となったほか、鈴木氏の側近と言われる後藤克弘氏が副社長に就いた。主要子会社のセブン―イレブン・ジャパンは古屋一樹氏が社長となる。

長くグループを率いてきた鈴木敏文会長兼最高経営責任者(CEO)と村田紀敏社長兼最高執行責任者(COO)は退任した。鈴木氏は名誉顧問、村田氏は顧問となる。

井阪氏は株主総会の中で「全てのステークホルダーに信頼される誠実な会社企業でありたいという原点に立ち返り、自由闊達(かったつ)で風通しの良い会社にしていきたい」とあいさつ。そのうえで「退任する鈴木会長の経営理念である変化への対応と絶対価値の追求を受け継いで、持続的な企業価値向上に向け精一杯がんばっていく」と述べた。

株主総会は、鈴木氏と井阪氏の握手で終わった。

株主総会は午前10時に始まり、1時間52分(昨年は1時間28分)で終了した。出席株主は1385人(同1984人)で、15人の株主が質問に立った。

セブンイレブン1号店である豊洲店のオーナー、山本憲司氏は、鈴木会長の退任に対して「驚き、寂しい」と涙声で話し、井阪氏に対しては「健全で楽しく躍動感ある会社にしてくれると思う」との期待を示した。

鈴木氏は1号店のオーナーに感謝するとともに「この会社に顧問として残るが、できるだけ皆さん(オーナー)の助けになることを応援していきたい」と述べた。

*内容とカテゴリーを追加しました。

(清水律子 編集:内田慎一)

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