独IFO業況指数、5月は107.7に上昇 年初来の高水準

2016年5月25日(水)19時56分

[ベルリン 25日 ロイター] - ドイツのIFO経済研究所が発表した5月の独IFO業況指数は予想を上回り、年初来の高水準に上昇した。好況が第2・四半期に入っても続いている様子が示された。

5月のIFO業況指数は107.7で、2015年12月以来の高水準。4月の106.7(改定値)から上昇し、ロイター調査のコンセンサス予想の106.8も上回った。

IFOのチーフエコノミスト、クレメンス・フュースト氏は「ドイツ経済は力強いペースで成長している」と述べ、企業は現状に非常に満足しており、今後数カ月についてもより楽観的になっていると指摘した。

業況指数の上昇は、主要4セクターすべてにおけるセンチメント改善に後押しされた。特に建設部門は1991年以来の高水準となった。

内需は強く、新興国経済の減速を受けた輸出の低迷や、英国の欧州連合(EU)離脱の可能性の影響以上に経済をけん引している。

IFOのエコノミスト、クラウス・ボールラーベ氏は、ドイツ企業には、英国のEU離脱の可能性を懸念している様子はみられないと指摘した。

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