ドラギECB総裁への個人批判は過度で危険─仏中銀総裁=新聞

2016年5月25日(水)16時29分

[マドリード 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は、ドラギECB総裁に対する個人的な批判は過度で危険だとの見解を示した。

ビルロワドガロー氏は、25日付のスペインのパイス紙でのインタビューで、ドイツによるECBへの批判について質問されると、「金融政策について議論があるのは自然なことだ」とした上で、ドラギ氏を個人的に批判することは過度で危険だと述べた。

「ECBが特定の国のコントロールの下にあるとか、ドイツのある政党の躍進の理由になっているなど、ECBの政治問題化について語るのは行き過ぎだ」との見方を示した。

またビルロワドガロー氏は英国の欧州連合(EU)離脱に関連するリスクに言及し、英国の銀行を中心に混乱が生じるだろうと指摘。「英国がEUを離脱した後も、金融市場同盟に参加し、ロンドンの金融街『シティー』の役割が変わらないと期待することはできない」と述べた。

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