ユーロ圏財務相会合、ギリシャ追加融資を承認 債務軽減に道筋

2016年5月25日(水)11時59分

[ブリュッセル 25日 ロイター] - ユーロ圏財務相会合(ユーログループ)は25日未明、ギリシャに対する103億ユーロの追加融資枠を承認した。そのうち75億ユーロの融資は、6月に実行する。チプラス政権が推進する財政改革を評価した。

さらに、ギリシャの債務軽減への道筋を定めた。これを受け、国際通貨基金(IMF)はギリシャ支援への復帰に前向きな姿勢を示した。

ダイセルブルーム・ユーログループ議長は、記者会見で「大変な成果だ。ギリシャ金融支援プログラムは新たな段階に入る」と強調した。

<債務軽減>

ユーロ圏は、ギリシャが債務返済負担に関して合意した基準を達成するために必要になった場合、2018年に債務軽減策を講じることで合意した。軽減策の即時実行や無条件の債務軽減では合意しなかった。

基準とは、ギリシャの資金調達ニーズ(グロスベース)を中期的に国内総生産(GDP)の15%未満、それ以上の期間については同20%未満に抑制するというもの。ユーログループは声明で「この基準達成に必要であれば、債務措置を段階的に実施する」との方針を示した。

*内容を追加しました。

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