4月米新築1戸建て住宅販売8年ぶり高水準、価格過去最高

2016年5月25日(水)00時18分

[ワシントン 24日 ロイター] - 米商務省が発表した4月の新築1戸建て住宅販売は、季節調整済みの年率換算で前月比16.6%増の61万9000戸と、2008年1月以来およそ8年ぶりの高水準となった。増加率も1992年1月以来の大きさを記録した。

これに加え、住宅価格も過去最高を記録、米景気が第2・四半期に入って再び勢いを取り戻していることをあらためて浮き彫りにした。

市場予想の52万3000戸も大幅に上回った。

3月分は51万1000戸から53万1000戸に上方修正された。

新築1戸建て販売は月ごとの振れが大きく、4月の伸びは市場の力強さをおそらく過大評価している。それでも第1・四半期平均の53万1667万戸を大きく上回る水準に販売を押し上げた。

4月の在庫は0.4%減の24万3000戸と、物件不足が市場回復の依然足かせとなっている。4月の販売ペースに基づく在庫比率は4.7カ月分と、前月の5.5カ月分から低下した。

在庫のひっ迫を背景に、住宅価格の中央値は前年同月比9.7%上昇の32万1100ドルと、過去最高を記録した。

地域別では、人口の多い南部が15.8%、北東部は52.8%増加し、それぞれ2007年12月、2007年10月以来の高水準となった。このところ変動の激しい西部は18.8%増えた。一方、中西部は4.8%減少した。

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