米3月建設支出0.3%増、8年5カ月ぶり高水準

2016年5月3日(火)00時51分

[ワシントン 2日 ロイター] - 米商務省が2日に発表した3月の米建設支出(季節調整済み)は前月比0.3%増加し、金額ベースで2007年10月以来、8年5カ月ぶりの高水準をつけた。エネルギー企業が投資を急速に減らす中でも、建設部門が底堅さを保ったことを示した。市場予想は0.5%増だった。

2月の数字は当初発表の0.5%減から1.0%増に修正された。一方で1月の数字は当初発表の2.1%増から0.3%減に修正された。

3月の前年同月比は8.0%増だった。

第1・四半期国内総生産(GDP)は、住宅以外のインフラ投資の落ち込みが重しとなり、年率で0.5%増にとどまった。住宅以外のインフラ投資の低迷は、昨年の原油価格の急落でエネルギー企業が絶え間なく投資の削減を進めていることが主な要因だ。

3月の建設支出は、民間が前月比1.1%増加し、金額ベースで07年10月以来の高水準となった。民間の内訳は、住宅建設が1.6%増だった。工場やオフィスを含む住宅以外の建設は0.7%増で08年10月以来の高水準をつけた。

一方、公共部門の建設支出は1.9%減った。公共部門に占める割合が最も大きい州・地方政府が1.4%減。連邦政府も7.4%減だった。

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