ドル一時109円回復、戻り売りに押され滞在時間短く
[東京 13日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、小幅にドル高/円安の108.85/87円だった。原油高・株高のリスク選好ムードを支えに、ドル/円はじり高で推移した。一時109円を回復したが、戻り売りに押されて滞在時間は短かった。
為替市場では、原油高によるリスク回避の後退で「ちょっとした安心感」(国内銀)をが広がった。日経平均株価が大幅高となる中、円ロングの巻き戻しが散見され、ドルは一時109.00円付近まで上昇した。
ロシアとサウジアラビアが前日、ドーハで17日に予定される産油国会合の前に、原油増産凍結で合意したとの報道を手掛かりに、米原油先物
同様に原油高の恩恵を受けた株式市場では日経平均が前営業日比で一時400円以上買い進まれたが、ドル/円の反応は「いまひとつ」(同)。午前から午後にかけてドル/円の上げ幅は0.5円程度にとどまった。
午後のドル/円は、109円の手前での足踏みが続いた。しっかり推移する株価が支えになったが、投機筋の戻り売りに頭を押さえられて伸び悩んだ。午後3時前に一時109.00円をつけたが、直後に失速しており、これまでのところ、しっかり乗せ切れていない。
「109円前半では、いったん跳ね返された経緯があり、売りたくなる水準」(邦銀)との声が出ていた。ドル/円は4月初旬に107円台に下落した後の反発局面で、109.10円で上値を押さえられた経緯があった。
東京時間の午前に発表された中国の3月の貿易収支は、1946億元の黒字となった。発表を挟んでドル/円は小幅に上昇した。輸出は人民元建てで前年比18.7%増、輸入は同1.7%減となった。
中国税関によると、輸出は第2四半期に徐々に安定化する公算だという。一方、中国の対外貿易は、なお比較的大きな困難に直面しているという。
ドル/円
午後3時現在 108.85/87 1.1358/62 123.64/68
午前9時現在 108.69/71 1.1381/85 123.71/75
NY午後5時 108.55/57 1.1383/88 123.58/62
(為替マーケットチーム)
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