ドルが対円で反発、原油高でリスク志向強まる=NY市場

2016年4月13日(水)06時53分

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが円に対して反発した。17日の主要産油国による会合を前にサウジアラビアとロシアが増産凍結で合意したと伝えられ、原油と株式が上昇して市場参加者のリスク志向が強まったため、安全通貨とされる円の需要が弱まった。

ドル/円の日中高値は108.78円で、前日に付けた2014年10月以来の安値となる107.61円から持ち直した。シティグループ(ニューヨーク)のG10FX戦略部門グローバル責任者、スティーブン・イングランダー氏は「原油価格と株価が上昇している日には、誰も円を必要としない」と指摘した。

ドルは資源国通貨の豪ドルやカナダドルなどに対しては下落した。BKアセット・マネジメント(ニューヨーク)のマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は原油増産凍結報道が「市場心理に大きな影響」を及ぼし、資源国通貨の上昇につながったとの見方を示した。

ユーロ/ドルは欧州時間に約半年ぶり高値の1.1464ドルまで買われたものの、終盤は0.14%安の1.1390ドルだった。主要6通貨に対するドル指数は、直近で0.06%高の水準。

シュロスバーグ氏は「ユーロはいくつかの重要な上値抵抗線に到達したので、市場は次に出てくる材料を待っているところだ。米連邦準備理事会(FRB)もしくは欧州中央銀行(ECB)が、相場を上下いずれかの方向に動かすだろう」と述べた。

*内容を追加しました。

ドル/円 NY終値 108.53/108.56

始値 108.29

高値 108.78

安値 108.23

ユーロ/ドル NY終値 1.1384/1.1388

始値 1.1407

高値 1.1415

安値 1.1348

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