ユーロ圏、喫緊の改革は共通の財務省設立=仏中銀総裁

2016年4月11日(月)21時00分

[パリ 11日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビルロワドガロー仏中銀総裁は11日、ユーロ圏にとって最も喫緊の改革は財政・経済政策を調整する共通の財務省を設立することだとの見解を示した。

統合が不十分なことから、ここ数年間にユーロ圏が2─5%の成長率を失ったことを示唆する調査に言及し、英国が予定する欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う国民投票が改革にブレーキをかける口実になってはならないと指摘した。

フランスとドイツは年末までにユーロ圏の改革に関する提案を示す方針だが、6月23日に実施される英国の国民投票よりは後になる見通し。

ビルロワドガロー氏は、新たな共通の財務相はユーロ圏をより速い成長軌道に導き、その軌道上に加盟国を維持するための戦略を練ることが任務になると述べた。

また新財務相は各国の改革・政策スタンスを提案し、各国財務相の単純多数でこれを承認するとした。

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