英プレミア・フーズ大株主、米マコーミックとの協議入り要請

2016年3月25日(金)08時00分

[ロンドン 24日 ロイター] - 英食品大手プレミア・フーズの大株主である米ヘッジファンドのポールソン・アンド・カンパニーは24日、米調味料大手マコーミックが示した買収条件案を拒否したプレミアに対し、マコーミックとの協議に入るよう要請したことを明らかにした。

プレミアに7%以上出資するポールソンは23日、買収条件案を拒否したプレミア取締役会を批判し、マコーミックと交渉を開始すべきとの考えを伝えたという。

マコーミックは2月に1株=52ペンスでプレミアに買収を打診。プレミア側が拒否したため、3月14日に1株=60ペンスに引き上げて再度打診したが、この条件案も低すぎるとして拒否された。

これとは別にプレミアは24日、同社との協業を発表した日清食品がプレミア株17.3%を1株=63ペンスで取得したと発表。マコーミックによる買収が難航する可能性が出ている。

ポールソンは声明で「プレミアの長年の筆頭株主が保有する全株を1株=63ペンスで売却した事実は、マコーミックが示した1株=60ペンスという買収条件案が検討に値するものであることを示している」と指摘した。

日清は、プレミアの筆頭株主だった米プライベートエクイティ(PE)のウォーバーグ・ピンカスからプレミア株を取得したと明らかにした。

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