正午のドルは113円後半でもみあい、114円台の重さを意識

2016年3月14日(月)12時32分

[東京 14日 ロイター] - 正午のドル/円は、前週末ニューヨーク市場午後5時時点に比べて、ドル高/円安の113.90/92円だった。日経平均株価の堅調推移で114円台に乗せたが、滞在時間は短かった。あすの日銀決定会合を前に方向感を欠く動きとなった。

朝方113.90円台だったドルはじりじり値を下げ、一時113.64円まで下押しされた。その後、仲値にかけて朝方の水準を回復。日経平均が300円超に上げ幅を拡大すると114.00円まで上値を伸ばした。

ただ、114円台に乗せたのは一瞬で、正午にかけては113.90円台を中心にもみあった。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表したIMM通貨先物の動向によると、投機部門の円の買い越しが8年ぶりの高水準だった。これを受け、市場からは投機筋の戦略が転換点を迎えつつあるとの見方も出ていた。

IG証券のマーケット・アナリスト、石川順一氏は「リスクオンであろうがリスクオフであろうが、円買いポジションが積み上がってきた」と指摘。「2012年後半から続いた円売り一辺倒という投機筋の戦略が終わりを迎えているのではないか」と述べた。

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