ユーロ圏消費者物価指数速報値、2月は前年比0.2%低下

2016年2月29日(月)20時49分

[ブリュッセル/フランクフルト 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が29日発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は、前年比0.2%低下した。前年比変わらずの予想に反してマイナスとなったことから、欧州中央銀行(ECB)に対する金融緩和圧力が一段と強まる可能性がある。

1月のCPIは0.3%上昇だった。CPIが前年比マイナスを記録するのは、昨年9月(マイナス0.1%)以来となる。

食品・エネルギー除くコア指数は、前年比0.8%上昇と、1月の1.0%上昇から伸びが鈍化した。エコノミスト予想は0.9%上昇だった。

エネルギー価格は8.0%低下し、低下率は昨年10月以来の大きさとなった。1月は5.4%低下していた。

食品・アルコール、タバコ価格は0.7%上昇。1月の1.0%上昇から鈍化した。

ジュリアス・ベアのエコノミスト、デーヴィッド・コール氏は「この指標を受け、ECBに対応を迫る圧力が一段と強まるだろう。ただ残念ながら、ECBにとって使える政策手段は増えていない」と述べた。

ECBは3月の会合で預金金利を10ベーシスポイント(bp)引き下げ、マイナス0.4%にすると予想されている。また、1兆5000億ユーロ規模の資産買い入れを拡大するとの見方もある。

*内容を追加しました。

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