独ダイムラー、メルセデス部門めぐり米国で集団訴訟

2016年2月19日(金)18時47分

[ハンブルク 19日 ロイター] - ドイツの自動車大手ダイムラーは19日、窒素酸化物(NOx)の排出水準が過剰だとして、高級車メルセデス部門を相手取った集団訴訟が米国で提起されたと発表した。

消費者の権利に関わる訴訟を手掛ける法律事務所ハーゲンス・バーマンによると、ディーゼル車「メルセデス・ブルーテック」のオーナー1人は18日、メルセデスが自社のクリーン・ディーゼル車について、華氏50度(摂氏10度)を下回る気温で運転した際、米環境保護局(EPA)が容認する水準の65倍という高水準のNOxを違法に排出するよう故意にプログラミングしたとして、集団訴訟を起こした。

ダイムラーの広報担当者は排出水準を調べるとしつつ、事実無根だとして訴えの内容を否定した。

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正問題を受けて、各ディーゼル車メーカーに厳しい目が向けられているが、ダイムラーはこれまで、同様の行為は行っていないと繰り返し主張している。

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