正午のドルは114円後半、当局への警戒感の中で1円の振れ幅に

2016年2月10日(水)12時26分

[東京 10日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時点に比べドル安/円高の114.57/59円。

朝方の取引で115円付近を推移していたドルは、仲値公示を経て114.25円まで下落し、前日の安値に迫った。

その後、ドルは114.45円付近から切り替えして一気に115.15円まで上昇。しかし、ドルの上昇は間もなく息切れし、114.60円付近まで押し戻され午前の取引を終えた。

この日のドル急伸の背景ついて、現時点ではコンセンサスはないが、前日、海外市場で日銀によるレートチェックのうわさが広がったこともあり、「東京勢の間では、当局のけん制に対する警戒感が高まっていた」(国内金融機関)という。

こうしたナーバスな東京市場の雰囲気を、一部の海外ファンドが逆手にとり、ドル買い/円売りを仕掛けたことで、ドルは一気に115円台に乗せた、との見方がでていた。

さらに、前日のドル急落局面で、114円台で新たなドルロングを仕込んだファンドもあるとされ「このまま、ドルが地盤沈下すると、損失が拡大するので、一か八か買い仕掛けに出たのだろう」(別の国内金融機関)との声も上がっている。

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