トヨタと提携交渉の事実ないという状況に変わらず=スズキ常務

2016年2月8日(月)17時33分

[東京 8日 ロイター] - スズキの長尾正彦常務役員は8日の決算会見で、1月27日に一部で報じられたトヨタ自動車との提携交渉入りについて「その時点で提携交渉に入ったという事実はないと言っており、今もその状況に変わりはない」と述べた。

長尾氏は「スズキ独自でいろいろな技術にチャレンジしていくという今までの考えは変わっていない」と説明。「自社でどこまでできるか、しっかり足元を固めるのが優先だ」として、他社との提携よりもまずは単独で取り組む方針を強調した。

また、同じ小型車メーカーとして競合するダイハツ工業 の完全子会社化をトヨタが決めたことについて、長尾氏は「たいへんなことになったと思っている」と語り、「いろんな影響が出てくる」と指摘。スズキとしては対等に競争できるよう「商品力や営業力をしっかりつけていくしかない」と話した。

昨年に資本業務提携を解消した独フォルクスワーゲン(VW)から買い戻した自社株19.9%の扱いに関しては、会見に同席した豊田泰輔常務役員が「今年度中にはなんらかの方針を決めていきたい」と従来からの考えをあらためて示した。

(白木真紀)

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